東皮膚科 > 診療案内 > ひどい手荒れ

ひどい手荒れ

ひどい手荒れ

ひどい手荒れ

それ、本当に手荒れでしょうか?

手にできた皮膚病がすべて手荒れ(手湿疹)ではありません。手に炎症があると手湿疹、その人が主婦だと主婦手湿疹と考えてしまう方が多いのですが、見た目は手荒れそっくりでも別の病気である可能性もあります。

通常のよくある手湿疹について

洗剤や水仕事、布や紙に皮膚の脂を奪われ、こするなどの刺激が加わって起こります。

水仕事のとき手袋をして手を守る工夫をすれば薬を使わなくても症状は軽くなっていくはずです。

ステロイドホルモン外用薬や保湿剤といった薬を使えば早く症状を抑えられます。

つまり本物の手湿疹なら塗り薬で症状が良くなっていき、手を守る工夫をすれば再発も抑えられるはずです、なぜなら原因は水仕事など手を使う仕事だからです。

でもどんなに注意深く水仕事を避け、手を大事しても薬をやめた途端に再発する、あるいは水仕事が増えたわけでもないのに急に症状が激しくなってきたのであれば、ただの手湿疹ではなく別の病気なのかもしれません。

手荒れによく似た別の病気について

かぶれ(接触皮膚炎)

水仕事以外の原因で起こる手の湿疹です。日用品や趣味で使う物などいろんな物がかぶれの原因になります。意外な品が原因とわかって驚くことも多いですが、かぶれの原因を見つけて避ければ治ります

掌蹠膿疱症

これも手にできます。扁桃炎歯科金属アレルギーで悪化しますが、これらを治療すれば、手の症状はうんと軽くなります。

手のミズムシ

これも見た目は手湿疹そっくりです。

皮膚の症状は皮膚科医でしか見分けることができません。

一般の方が見分けることは非常に難しく、インターネット上には誤った情報も多数見受けられます。誤った情報を基に自分で治そうとすると症状が長引き、悪化することもあります。

皮膚の症状は皮膚科医しか見分けることができません

手荒れにしては治りにくいと思ったら、早い段階で1度診察されることをおすすめします。

単なる手湿疹かあるいは他の病気かを見分けることは意外に難しいことなのです。