パッチテスト
パッチテストで遅延型アレルギーを発見・治療
アトピー性皮膚炎もそうですが、湿疹皮膚炎に深く関係があるのは遅延型アレルギーです。歯科金属アレルギーによる皮膚炎も遅延型アレルギーです。患者さんにこれまでの経過をお尋ねし、介入試験やパッチテストで難治性のアトピー性皮膚炎が金属アレルギーで悪化していたと判明し、歯科金属除去で治ったというケースも珍しくありません。
遅延型というくらいなので検査も時間がかかります。パッチテストはテストを行う側としては手間がかかる検査です。患者さん側も何日も通院が必要で判定終了まで生活上の制限があるのでおすすめしてもなかなか受けていただけないのが現状です。何を検査したいのか絞り込んでテスト項目を決めなければならず、それもパッチテストが普及しない理由なのでしよう。
しかし、検査をして原因となるアレルギー物質を見つけることで、今後その物質を避けて症状を防止することができます。また、皮膚表面に原因と考えられる物質を貼付するので、アレルギー反応を起こしても、症状に気づけば比較的早く取り除くことができます。そのため安全性の高い検査方法と考えられています。
じんましんなどの即時型アレルギーで起こる場合は採血して検査します。ところがアトピー性皮膚炎では遅延型アレルギーが関係していることが多いです。詳しい経過を伺うこと、そして遅延型アレルギーのための検査、パッチテストが役に立ちます。