東皮膚科 > 診療案内 > 採血後の処置

採血後の処置

採血後の処置

採血後の処置

血液検査後の正しい手当て

検査のため静脈から採血することがあります。腕の肘辺りの静脈に針を刺し、血液が必要なだけ採血管に溜まるまで待ち、その後針を抜きます。

針を抜くと同時に清潔な綿を針が刺さっていた場所に当て、「しっかり押さえてください」と言葉を添えます。

しかし、かなりの数の患者さんが採血部を押さえてくれません。

少なくない数の患者さんは綿をすぐ取り、針のあとから血がにじみ出ないことを確かめると、もう押さえようとしません。針の跡から赤い血がにじんでくると何度か綿でチョンチョンと拭き、それ以上血がにじみ出さなければ手を離します。繰り返し「押さえてください」と言ってもすぐに手を離すのです。あるいは、採血部を揉む人もいます。

時には患者さんへの説明を変えて
「今、血管に針を刺して採血しました。血管には穴があいています。その血管の穴から血が漏れて皮膚の下に溜まるのを防ぐために、静脈の穴を押さえてください。揉むと血が固まりにくくなるので、揉まないで押さえるだけにしてください。」
と伝えることもあります。

こう説明すると圧迫することの必要性を理解いただいて、正しい処置をしていただけることが多いです。

5分間くらい押さえれば止血完了です。
皮膚の表面に血がにじまなくてもしっかり押さえてください。翌日採血部が痛くなったり腫れたりするのは血管から漏れた血液が皮下にたまったためです。こうなっても待てば皮下に出血した血は吸収され元通りになりますが、採血直後に圧迫止血すれば防げます。

血液が固まりにくくなる薬を飲んでいたりすると、もっと時間がかかるかもしれません。また予防接種は静脈に入れませんので後の処置は異なります。